Q.靴をはいて歩くと、
爪が皮膚に食い込んで
親指に痛みがあるのですが?

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    足の爪が皮膚に食い込み、痛みがひどいが?

  • 答える人:

    SL外科・乳腺クリニック【顧問】古田 吉行

以前から時々、靴をはいて歩くと左足の親指に痛みがあります。
爪が皮膚に食い込んでいるためで、最近は痛みがひどくなり、時々うみが出ます。
(名古屋市・女性 25歳)

症状から判断して陥入爪(巻き爪)と考えられます。爪が皮膚にくい込んだための痛みとか、傷がついて細菌感染による爪囲炎が繰り返されているようです。
この疾病は主に足の第一趾に症状が出ます。
その原因は、1.靴が不適当(ハイヒール、硬い靴など) 2.深爪をする 3.外傷、水虫 4.立ち仕事が多い 5.家族的にみられる――と言われています。
治療は初発時や、急性炎症期には、抗生物質の投与、局所の安静、清潔を保つことなどです。爪の部分の切除や、切開してうみを出す場合もあります。
また、再発難治性の患者さんには根治手術をお勧めします。手術は爪を部分切除し、爪の元の部分(爪母)を薬によって腐食させ、爪の再生を阻止する方法と、爪の部分的切除とともに爪母及び周囲の皮膚部分も十分に切除して縫合する方法の二つがあります。どちらを選ぶかは、外科または皮膚科の専門医と相談して下さい。 予防には原因を取り除くことが大切ですが、適当な靴を使用し、深爪をしない。足をいつも清潔に保つなどに注意して下さい。

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